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エコタンテクノロジー開発物語

40年以上建築に携わってきました。そんな中で設計したショッピングセンターで気分を悪くした例がありました。当時は新築特有の匂いと思っておりましたが、今では“シックハウス”と呼ばれ、塗料や壁紙に使われていた化学物質が原因とわかるようになりました。

しかし当時はそのような概念、基準もなく、新しい建物などにあるペンキの匂いの一部と捉えられておりました。

その後、様々な機関が調査をおこない、それが“シックハウス症候群”と認定されました。シックハウス症候群は住宅の高気密化、高断熱化などが進み、化学物質による建材が空気汚染を起こしやすくなっているほか、湿度が高くなると細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなっています。

またそれだけでなく、一般的な石油ストーブやガスストーブからも一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が放出されてしまいます。シックハウス症候群は様々な要因で起こる現象で、人に与える影響も個人差が大きく、同じ部屋にいても、まったく症状がでない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。

そこで私は“シックハウス症候群”と真正面から向き合い、多くの人が安心・安全に過ごせるモノを自ら作ることを決意し、”エコタンテクノロジー“の開発に繋がっていきました。

アムズ企画株式会社(1級建築士事務所)
代表取締役 中村誠一

立地環境の調査・分析からマスタープランまで機能する空間と人々が集う空間とが融合した施設づくりを創造します。体にも健康にもやさしい、副作用のないエコタン商品を生活の様々な場面で活用することで、健康に快適に過ごせる空間を築いてまいります。

                        画:中村 誠一